プロの使っているものを使った方がいい。
なんか年末あたりにTwitterで話題になっていたこの件について、私の考えを残しておきます。
よく何か新しく物事を学んだりはじめたりするときに、初心者が経験者に聞くと、経験者がよく言う言葉にこのようなものがあります。
まだ早いから一番安いやつでいいよ。
このアドバイスはたいていの場合、間違えています。
なぜならば、経験者は「まだ早い」という言葉の根拠を伝えられていないからです。
この類の経験者のアドバイスを間に受けて、初心者用の道具を買うと失敗することが多い、という話です。
ハイアマチュアを勧めてくる人がいちばん信頼できる
何か新しく学ぶ時には新しい道具を用意する必要があります。
ジャンルにもよりますが、かなりの金額になることがあって、躊躇してしまうこともあるでしょう。
そんな時にも、総じて「初心者用」は手を出さないほうが賢明なのです。
ちゃんと実力のある人の判断で、このレベルの道具を使うといいよと勧められるものを最初から使ってください。
そのアドバイスで勧められるものは、エントリーモデルや格安品ではなく、大体ハイアマチュアとよばれる中級レベルの道具になることが多いです。
そう言うものを紹介できる人が信頼できる人なのです。
初心者が初心者用を使わない方がいい5つの理由
私も何かを始めようとした時に、失敗したことがあります。
初心者はすぐに「初心者用」に手を出しがちなんですが、大抵失敗します。理由は以下の通りです。
- 安物買いの銭失いになりがち
- 初心者には、その製品がそのグレードのものかわかりません。
中には安くていいものもあるでしょうが、初心者がそれを判別できるはずがありません。
- 道具としての質が低いと、使い勝手が悪い。
- 道具としての質が低いと、その低さに身体を合わせようとして、変なクセがつきます。
また、身体への負荷がおおきくなりますので、ストレスや疲労の原因にもなります。
結果として、モチベーションが下がるのです。
- 自分の「技術のせい」なのか、「道具のせい」なのかがわからない。
- 「本人の技術」×「道具の精度」=「実力」という式が成り立ちます。
実力が上がらないのが、本人の技術なのか、道具のせいなのか、道具の質が悪いと判断ができないのです。
- もし上達しなかったとき、道具が悪かったと言い訳ができてしまう。
- 前述の通り、「本人の技術」×「道具の精度」=「実力」なので、道具が悪かったんだ、と言い訳ができてしまいます。
- 途中で断念しやすい
逆に上級者ほどエントリーモデルをうまく使いこなせるようになります。
「本人の技術」が高いためと、道具の性能を使い切ることができるからです。
形から入ることは悪いことではない。
「うまくなったら上級者用を買おう」って言う考えもよく聞きます。
それなら最初からそれを買ってしっかり使えるように努力した方がいいと思います。
上のチャート図でもお店した通り、どこかに言い訳をできる状態を残しているとなかなか上達しません。
初心者こそちゃんとした道具を使うべきなのです。
さっさとAdobeを買った方がいい
何度も言いますが、自分の実力以外はちゃんと一人前のレベルのものがそろっている、という環境をさっさと作ってしまうということが大事です。
Aviutlも悪い製品ではありませんが、正直言って、どこのスタジオも使っていません。
先行投資は無駄使いではありません。無駄にするかどうかは使う人のその後の努力次第。
ということで、さっさとAdobeを買ってください。