≠MEの3rdがマジで凄い。ちょっと考察。【チョコレートメランコリー】

指原莉乃プロデュースのアイドルグループ、ノットイコールミー(ノイミー)が、3枚目を出すようで。
タイトルが「チョコレートメランコリー」

≠ME(ノットイコールミー) 3rd Single 『チョコレートメランコリー』

えっとですね。
バレンタインの曲なのですが、これまた重い。
重いどころじゃなく、ドス黒い。

バレンタインの曲って、どちらかというと明るい、恋を応援する系の楽曲が多い気がします。
基本的にオジサンの描くバレンタインはそうなりがちですよ。

でも、ここは女性のプロデューサーだからこそなせる業か、完全に女性側視点です。
そりゃ、女性側からすれば男性の取り合いですし、呪うくらい念を込めて作りますでしょうよ。
もらった数自慢する男子は震えるがいい、そのチョコ、呪われているかもよ。

歌詞

踊り出す キッチン
独り歌ってる 13日の夜
映画のような 2人
もてなして雅 このガトーショコラ

溶かした涙は
私の気持ち
怖がらないでね
死んでもヒロインでいたい

「一緒にいくって約束したでしょ?」

鎖で飾り付け リボンを縛ったら
夢の中 赤いシクラメン
目隠しをして 秘密の味
とろけるまで愛して 狂うほど

何でも知ってるの ビターがお好きでしょう?
刻んだ数 恋に塗(まみ)れて
君を想って 呪(つく)ってる
チョコレートメランコリー

君も起きてますか?
独り廻ったら もう夜明けの烏
18時 帰宅だね
それまで揺られて ここで待っている

ひとくち ひとくち
丁寧に食べて
クラリとキタなら
ここから地獄の入り口

「君とだったら…私怖くないよ」

忍んで待ち合わせ 焦がれて恋の花
私のヒメゴト 希(こいねが)う
わかっていても 少し怖い
君のことを信じて 乱れてる

切なさはエチュード 結末レクイエム
どこにいるか 探しているの
君を見つけた この瞬間
如月 メランコリー

こっち見て喜んで?
そんな目で 震えないでよ
安心して 逃げたりしないわ
愛してる 一生

これが真実だわ よく聞け 民衆よ
ここで全て 舐め尽くして

鎖で飾り付け リボンを縛ったら
夢の中 赤いシクラメン
目隠しをして 秘密の味
とろけるまで愛して 狂っても

後ろ姿じゃもう満足できないの
追いかけ尽くした エンディング
話したことない君のため
チョコレートメランコリー

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/not-equal-me/chocolate-melancholy/

歌詞は時系列になっていて描写が細かい

歌詞読む限り、物語になっていますよね。 想像できるくらい細かいです。
最初の「チョコレートメランコリー」までは13日の夜。
「君とだったら…私怖くないよ」のセリフまでは、14日、朝〜17時くらいまで彼のことだけを想って過ごす時間。
「如月 メランコリー」までは、彼の家の前?で待っているとき。
「愛してる 一生」までは彼と会った時。
最後の「チョコレートメランコリー」は14日夜〜深夜ですかね。

特に演者の感情表現が秀逸なのが、この部分。

2:25〜 蟹沢萌子さん

家の前で彼を待っていて、作っている光景を回想しながら、ニコニコで待ってるんですね。

そして、彼が目の前にきて、ウキウキでチョコレートを渡すわけです。
「やっと会えたね、喜んで」と。
でも、彼の反応は想定していたものと真逆でした。 「怯えて、震えていた」

https://youtu.be/rDVWtyXTuoU
2:35

彼女は一気に冷めたのでしょう。「なんで喜んでいないの?そんな目で見ないで。」
次の瞬間に表情を変えます。

https://youtu.be/rDVWtyXTuoU
2:38

一気に狂気を向けたのです。
だから、最初の「鎖で飾り付け、リボンで縛ったら」と2回目のそれは全く別の意味。
最初から穏やかではありませんでしたが、静かに狂気に変わっていきましたね。

指原莉乃の作詞はすごい

ノイミーの全ての楽曲は指原莉乃が作詞をしているわけですが、元々から描写が細かく、綺麗なんですよね。
作中に、一つ印象強いフレーズを盛り込むことで聞き手に感情移入しやすく書く高い「ストーリーテリング力」
一例を挙げるなら、=LOVE(イコールラブ)の『ズルいよズルいね』
この曲は「雨」というワードを用いて展開していきます。

7時丁度発の電車 強い雨の日だけ乗ってくる こっち見てはにかんだ顔 3年経っても覚えてるよ

出会いの瞬間に降っていた雨を曲の冒頭に描写していますが、「その雨」を失恋した女性の悲しい心情を表現するために終盤にまた使ってきます。

涙が透明な理由は 雨に紛れられるからだって 気づいたの だから強く降って

思い出の中の雨を涙を紛れさせるために強く降って欲しいと描く変化や落差を表現しています。
こういうのは

メンバーの表現力が高すぎる

先に書いた萌子さんについてはいうまでもありません。怖すぎます。
しかしながら、この曲を重くしているのは彼女の表現だけではありません。
曲中のセリフ、早耶さん、美玲さんの大人組のふたり。

「一緒にいくって約束したでしょ?」
「君とだったら…私怖くないよ」

あのですね、重すぎるんですね。

可能な限り重くした感じ。
こういうのは嫌いではないです。

新星堂ではオリジナル特典があるらしい。

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