悪化の一途を辿るウクライナ情勢。
日本の感覚は世界の感覚ではないというか、もう少し教育はしっかり行ったほうがいいと思います。
中国や北朝鮮の挑発行為についても、狂っているなどの単純な反応は現実感に欠けます。
「戦争は他の手段を持ってする政治の継続である」というのは戦争論における有名な一説です。
戦争は国家間の交渉の手段でしかないので、どうしても手に入れたい資源とか利権やプライドなどをめぐって戦争は起こります。
ロシアがウクライナ侵攻を試みるのは、同国の欧米化を防ぐためであることは明白。
2014年のロシアによるクリミア侵攻以後、NATO加盟を支持する声が高まってしまいました。
ロシアがトリガーを引いた感はありますが、ウクライナを失うとロシアは、ヨーロッパにおける影響力を大きく削がれます。
これが、ロシアが手に入れたい利権やプライドです。
その目的が果たされれば戦争は終わるし、また割に合わない数の人が死ねば、戦争は終わります。
ロシアも今はもう小国ですから、侵略を仕掛けたとして長くは続かないでしょう。
そのため、ギリギリのラインで着地させるのが現実的なところだと思います。
しかしながら、戦争というのは第一次世界大戦のサラエボ事件のように予期せぬアクシデントが引き金となることもあり、油断はできません。
可能な限り、両国の妥協点を探り、ソフトランディングしてほしいとは思っています。